本日は理想科学工業(株)様に、デジタルスクリーン製版機「GOCCOPRO 100」のデモンストレーションを行って頂きました。
この機械の特徴は何と言っても簡単でスピーディなこと。製版機と言いつつ製版に必要不可欠な乳剤も水も使用しないというから驚きです。机の上にも置けるコンパクトなサイズで、まさにプリンター感覚で操作ができる製版機(解像度600dpi)なのです。
▲ゴッコプロ100 (真っ赤なボディが目を引きます)
イラレやフォトショの版下データを元に、RGBのK100にして(ここがミソのようです)ダイレクト製版。感光ではなく感熱で製版を行うので、待っていると2分もかからずに機械からマスターが出力されます。
▲スクリーンマスターは用途に合わせてメッシュを交換。
Tシャツやタオル等の布地用なら70メッシュタイプとか……。
フレームへの貼り付けは手張りで実に簡単。そしてちょっと楽しいです(^・^)/
2枚のアルミ枠の凹凸部分にスクリーンマスターを挟み込み、周囲をネジで締め上げていくので、若干心配していた張力も十分なものでした。
▲製版サイズ
最小/ 10mm(長さ)×10mm(幅)
最大/ 800mm(長さ)×297mm(幅)
そして実際の刷り上がりですが、布地に試したものはシャープさが際だっていました。
▲布地へプリントしたもの(水性インク使用/インクは専用のものがあるようです)
小さな文字やアミ点が鮮明に出ています。これなら専門店だってすぐにオープン出来ますね☆
▲油性インクで刷ったもの
水性のインクで刷る場合には殆ど問題視されない刷り条件が、溶剤(油性)インクの場合に限って顕著に出てしまう部分もあったりと幾つかはっきりした問題点や課題も認識できました。選ぶインクとの相性も勿論ありますので一概には言えませんが、これは実際に目の前でデモをやって頂いたお陰で気づけたことでした。既に対処方法を模索して実際に取り組んでいる会社もあるとの事。
当社では本格的な製版ラインの他に、簡易かつスピーディに対応出来るこちらのような製版機がいざという時に大きな力を発揮するのではないかと考えていますので、実はとても真剣なのです。
今後の可能性を大いに感じさせてくれる貴重なデモを行って頂き、RISOの皆様には心から感謝申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。
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