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■上尾市・平方河岸
投稿者：デザイン室 公開日：2019年8月5日カテゴリー：お知らせ, 製作事例
ここ上尾市の西の端に位置する平方地区は、平方河岸(ひらかたがし)として江戸との舟運を支える重要な位置を占め、昭和初期まで大きな繁栄を誇っていました。
鉄道や自動車が運送の主役となった今、かつての活気を見ることは出来ませんが、レンガを使った蔵や問屋跡の建物がかろうじて残っていたり、ちょっとしたレトロな町並み見学コースとなっています。ここはまた埼玉県の無形民俗文化財に指定されている世にも珍しい祭り「平方どろいんきょ」(平方上宿に鎮座する八枝神社を中心とする祭り)が行われる歴史あるエリアでもあります。
どろいんきょでは、白木の隠居神輿を引き回して水をまいた庭の中で勢いよく転がし、人も神輿も泥だらけになって豊年満作を祈り、悪疫退散を願うのだとか。
奇祭の存在がマスコミ等に取り上げられ、改めて人々の注目が集まる傾向にある中、平方河岸の歴史やその周辺の文化財についてまとめた案内看板を橘神社入口左手に設置させて頂きました。古い町並みの図案も中に入れ、当時の河岸の賑わいの様子が伝わるものとなっています。
貴重な平方の遺産が時に埋もれる事なく、次世代へしっかり伝えていければ、平方の新たな地域づくりの糧の一つとなるやも知れません。
▲参考サイズ…2,000×980mm (面板/アルミ複合板/エンビタック＋UVグロスラミ/貼込み仕上げ)
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